素材として優秀なだけじゃない!GORE-TEX®

やっと先週、神戸も遅い梅雨入りを迎え、履く靴に迷う毎日を過ごしております。靴自体の所持数は多いほう(100足超くらい?)ですが、さすがに雨天対応というと限られているので、最終手段として濡れても諦めがつく靴(足まで濡れるのは想定内)で手を打つこともしばしば…。会社に置き靴が常に5~6足あるので、「通勤中に濡れても履き替えればいっか」と割り切ってはいるものの、やはり濡れないのが一番なので、レインシューズは梅雨時のマストアイテムです!

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おすすめ!防水仕様のCONVERSE

レインシューズといえば、昔はインジェクション方式のゴム靴が一般的でしたが、最近は新たな素材や製法が取り入れられて、格段に進化してきました。数年前のレインパンプスブームでは、なんちゃって雨対応(アッパー材に撥水加工してあるだけのもの)も市場に多く出回りましたが、このブログは「本音で挑む」がポリシーなので、中途半端なものを紹介するつもりはありません。

そんなポリシーのもと、今回取り上げるアイテムはこちら!みんな大好きCONVERSEのGORE-TEX® 仕様です。雨靴に見えないので、普通のスニーカーと同じ感覚でスタイリングできます♪


アッパー:撥水加工キャンバス地
ライニング:ゴアテックスファブリクス®(防水透湿性素材)

このようなレースアップタイプの場合、ベロの脇から浸水するのではないかと心配ですが、ガゼットタン仕様になっており、ライニングはベロ脇に切れ目がないので、ここから浸水の危険はありません。ご安心を♪こういう細部は、やはりGORE-TEXですから、きちんと設計されていますね。

GORE-TEX® の凄さとは

最近、アウトドア用品を中心に頻繁に見かけるようになったGORE-TEX® ですが、では実際、GORE-TEX® の何が凄いかご存知でしょうか。

GORE-TEX® のココがすごい!
  • 防水性
  • 透湿性
  • 防風性

上記の面で優れた「素材」であることは、一般的に何となく知られていますが、実はそれだけではないのです!

それはゴア社がゴアテックスファブリクス®を使って作られる製品の品質を管理していることです。「ゴアテックスファブリクス®を用いる場合は、設計の面までゴア社から口出しされる」と、だいぶ前に中国の工場から聞いたことがあります。当時は、どこまで本当なのか半信半疑でしたが、下記のインタビュー記事を読んで、納得しました。

ゴアテックスファブリクス®を使うからには、素材の機能を損なわない仕様でなければならないということですね。素材として凄いのは勿論ですが、このシステムが働いているからこそGORE-TEX® は世界的な信頼を獲得し、今の地位を確立できたことと思います。

防水仕様の靴作りは難しい

他社も様々な防水素材を開発しています。レインパンプスブームの時は、取引先各社から「雨天対応の靴を作りたい」という話が上がり、普通の靴に見えるレインシューズを作るために、様々な素材を使って試行錯誤しました。

結果、一番のネックはミシン目でした。防水生地を使って、パーツのつなぎ目に止水テープを当てたところで、パーツとパーツを縫い合わせている糸を伝って、水が内部に浸透してしまうのです。インジェクション方式の長靴は、液化したゴムを型に流し込んで一体成形する為、縫い目は存在せず、完全防水になっていますが、一般的な靴は、多くのパーツを縫い合わせて作られており、防水素材を使ったからと言って簡単には防水仕様になりません。

GORE-TEX®のレインシューズは、こういった問題をクリアして作られる、素晴らしい製品であることがお解りいただけたことでしょう。他社の類似素材がGORE-TEX®のような使用基準を設けているか否かはわかりませんが、GORE-TEX®というブランドは、絶対的に信頼できるブランドであると私は思います。

レインシューズのJIS規格は存在しない

レインパンプスブーム以降、雨対応を謳うタグをつける靴が増えました。しかし、注意していただきたいのは、レインシューズの規格が曖昧である点です。

工業製品の規格といえば、日本では日本産業規格(旧:日本工業規格/2019年7月1日改称)、通称JIS規格が法律で定められた標準規格ですが、レインシューズについてのJIS規格は存在しません。(2019年7月6日現在)S5005に長靴の規格がありますが、これはインジェクション方式で製造される、いわゆるゴム長靴に関する規格です。詳しくは、下記サイトのJIS検索で内容を確認できます。

JISC 日本産業標準調査会 公式サイト
https://www.jisc.go.jp/

つまり、レインシューズのタグは、製造者または販売者が個別に(勝手に)定めたレインシューズの規格を示すだけのものです。企業ごとに定義が異なりますので、中にはアッパーに撥水素材を用いているだけでレインシューズを謳うものも存在するかもしれません。もちろん、GORE-TEX®のように厳格な規格を設けているものもあります。

まとめ

撥水程度のレベルで構わない場合は、あまり気にする必要はないと思いますが、防水性をシビアに求める場合は、雨対応のタグに惑わされず、信用できるメーカーの靴を選択することをおすすめします。

  • インジェクション方式のゴム靴を除き、完全防水の靴作りは難しい
  • GORE-TEX®は素材のみならず、製品の品質までを管理しているので安心!
  • レインシューズのJIS規格は存在しない(2019年7月6日現在)
  • レインシューズの定義は企業により異なる

ゴア社の回し者のような記事になりましたが、個人的にも仕事上でも繋がりは全くありませんので!(笑)

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この記事を書いた人

1978年生まれ。工業高専の建築学科を卒業後、大手サッシメーカーに就職。20代は事務職を転々としながら、音楽制作やインターネットラジオの制作運営に明け暮れる。30歳のときにバンタンキャリアスクールで靴作りを学び、靴業界へ転職。現在は神戸市長田区の靴企画会社にて、事務職と企画職を兼務中。

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