靴もお腹のくびれが重要な話

イタリアの展示会視察に行っていた社長が帰国しました。

海外出張では毎回、一般市場に流通している靴を、製法やデザイン等の参考に数足購入しますが、今回購入した靴をフィッティングした同僚女性(他業界からの転職で最近入社)の反応がすごく新鮮でした。

「すごく吸い付く!サイドのフィット感がいい!」

値段が反映される箇所の1つで、この業界に入るまで私も知らなかったことです。詳しいことは別の機会にご紹介したいと思いますが、高価格帯の靴は、お腹周り(土踏まずのあたり)のフィット感が良好です。製造工程の違いや、芯材の違いなどで、サイドの締まりが変わりますが、モデルさんのウエストの如く、お腹周りがキュッと締まったパンプスは、見栄えが良いのはもちろん、かかとが抜けにくいので歩きやすいです。

ふわふわとか、クッション性が良いなどではありませんが、特に甲が開いたデザインのパンプスでは、その差は顕著です。最近は、日本製で締りのあるフィット感の靴が少なくなりました。「高品質なものを安価に入手したい」という消費者の要望に応え、多くの販売者・生産者が、見えない部分のコスト削減を進めた結果です。ふわっとゆるい履き心地が流行したことも背景にあります。

ヨーロッパの靴だから全てが高品質!というわけではありませんが、クリスチャン・ルブタン、フェラガモなどの高級パンプスを、ぜひ一度試し履きしてみていただきたいです。ハイヒールは無理…と思っている方も、意外と歩けるかもしれません。勇気は要りますが、試し履きは無料ですしね(笑)

ちなみに、今回購入したサンプルは↓こちら

DEL CARLO スエードパンプス
出典:YOOX

ヒール巻きがアッパーと一体になっていて、ステキ★(ヒールが傷ついたら修理不能になりそうで怖いですが…)

DEL CARLO ブランド公式サイト
https://delcarlo.it/

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この記事を書いた人

1978年生まれ。工業高専の建築学科を卒業後、大手サッシメーカーに就職。20代は事務職を転々としながら、音楽制作やインターネットラジオの制作運営に明け暮れる。30歳のときにバンタンキャリアスクールで靴作りを学び、靴業界へ転職。現在は神戸市長田区の靴企画会社にて、事務職と企画職を兼務中。

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